ラスト・リング 6
「一年も距離置いちまって悪かったな」
「誤解を生む歪んだ噂もあったと思うけど、先ずは一之瀬さんとのプロジェクトを守るべきだと判断したの。それが、桜子が何よりも心配してたことだと思ったから……。辛い思いさせてごめんね」
「なに言って……距離を置いたのは私だし、謝らなきゃならないのも私の方なのに」
女二人の時間も終わり、全員がリビングに顔を揃えたところで、俺達は話をしていた。
この一年を埋めるように、延々と……。
ラスト・リング 6
桜子が守りたかったもの、俺達が最優先したもの。それは、一之瀬との仕事だった。
俺と一之瀬の仕事を邪魔したくない。俺たちにも迷惑掛けたくない。桜子はそう思ってたはずだ。
尤も、そう俺に理解させたのは、つくしだった。
一年前、つくしから全てを訊かされた俺は、怒り任せに一之瀬との仕事関係を、すぐさま解消しようとした。
それを思い留まらせたのが、つくしの一言だった。
『そんな事したら、一生桜子の中に後悔だけを残してしまう。本当にそれでいいの? これ以上、傷を残させていいの?』
泣きながらの訴えに俺は漸く理解し、それを受け入れた。
自分のせいで……、桜子にそう思わせないために。
だが、簡単にはいかなかった。
俺以上に怒り狂って、俺との仕事を解消しろと騒いだのは、一之瀬の妻の方だった。
桜子の親友である俺達と一之瀬が一緒に仕事をするのは、妻としては赦し難かったってのは理解できる。ましてや、一之瀬は婿養子に入ってる身だ。
今でこそ世界に名を馳せるデザイナーだが、才能だけでこの地位まで登りつめたわけじゃねぇ。
どんなに才能があっても、運がなければ埋もれちまう事もある。
その運が、一之瀬物産というバックアップにあったというのは紛れもない事実で、無名だった一之瀬を此処まで這いあがらせたのは、自分のお陰だと妻には自負もあったろう。
ただ一之瀬の妻には悪いが、桜子一人に非があるわけじゃねぇ。相手がいてこそ招いた結果だ。
もし、桜子が一方的に一之瀬に弄ばれてたんなら、俺も有無も言わさず一之瀬との関係は解消させてた。
代わりは幾らでもいる。こっちとしちゃ、多少の損失はあっても致命的にはならねぇ。
でも、桜子だけでなく、一之瀬の想いも本人から訊いた俺は、今まで通り一之瀬との関係を継続すると決断し、怒り治まらぬ妻と、直接今回の仕事には関係ねぇのに、娘に引っ張り出された一之瀬物産社長が、桜子を訴える構えを見せた時。実行に移せば、一之瀬物産そのものにも影響を及ぼすと半ば脅しで退けた。
そして、一之瀬もまた、俺との仕事を解消するつもりはないと、自分の立場を無視してまで意志を貫き通した。
悔しさに身を震わす父と娘。
特に、一之瀬の妻のつくしを見る目は尋常じゃなく、つくしにまで恨みを感じているようだった。
一之瀬と桜子を知り会わせた張本人とでも思ってるのか、もしくは、桜子と一之瀬の関係を知りながら黙認していたとでも勘違いしてるのか、その様子に俺は直ぐに警戒を強めた。
案の定。つくしを警護させてるSPからは、一之瀬物産側が、つくしを付け回している気配があると報告があった。
道明寺相手に、それ以上何かを仕掛けてくるとは思えなかったが、今は桜子と距離を置く方が得策と判断した中、違う形で事は静かに始まりを見せた。
初めは、桜子に対する誹謗中傷。
ある事ない事オプション付きで、上流社会に生きる、噂好きな低俗な奴らの間で広がって行った。
祖母と二人暮らしである桜子の身を思えば、噂は桜子の将来の傷となる。
それを阻止しようと動きはしたが、人の口を、しかも多勢の人間の口を一遍に封じ込めるのは厄介で頭を悩ませていた時。皮肉にも別の噂がそれらを掻き消した。
次のターゲットになったのは、つくしだった。
過去を掘り下げて、面白おかしく広がる新たな噂。
貧しさから玉の輿に乗るために、色仕掛けで俺に迫った女。
高校時代の俺の婚約を破棄させた、強かで怖い人物……等々。
数えれば切りがないほど、つくしの悪女伝説は出回った。
桜子より俺の妻であるつくしの方が人に興味を与え、妬みも入り混じってか収まりをみせない。
ついには、それに気付いたゴシップ記者が、活字にして世間にまで広げやがった。
『自分の身を守るため、親友を利用した上に切り捨てた冷酷な女。今では親友を逆恨みする身勝手さ』……そんな内容が書き連ねてあった。
噂の出所は分かりきってる。一之瀬の妻に違いなかった。
分かっちゃいるが、徹底的に叩いたのは出版社とその記者だけで、証拠など掴めやしない噂は、敢えてそのままにした。
『私が桜子を恨んでいるとか、切り捨てたとか。噂を耳にしたら桜子は傷付くかもしれないけど、直接、桜子がターゲットになる噂よりマシよ。
冷酷な女、上等じゃない! 矛先が私に向くことで桜子が罵られずに済むなら、このままにしよう? 桜子の将来に、これ以上傷を残したくない。私は何を言われても平気。私には、司がいるんだから。好きなだけ吹聴すればいいわよ!』
そう一笑に付すつくしに、俺は腸が煮えくりかえる思いを抑え込んだ。
今は事を大きくするより、この仕事を早く成功に導くのが最優先。
下手に騒ぐより、一之瀬の妻側にも世間にも、俺達が桜子との関係を絶ったと思わせておく方が余計な邪魔をされずに済む。
こっちから攻撃仕掛けるのは、全てが終わってからだ。
そう自分に言い聞かせ、やっと今日と言う日まで漕ぎ着けた。
「私のせいで、ごめんなさい。本当に……、本当にご迷惑をお掛けしました」
桜子に言うべき事、言わざるべき事を選びながら、今日に至るまでの経緯を話終えた俺とつくしに、桜子は深々と頭を下げた。
「でも、これ以上道明寺さん達に迷惑をお掛けするわけにはいきません。一之瀬さんの奥さんに私とまだ繋がりがあると知られれば、またお二人にご迷惑を──」
「問題ねぇよ」
新たに抱かせちまった桜子の不安を、すかさず拭い取る。
「桜子もニュース見たろ? あいつ等には子供が出来た。今は一之瀬の女房も落ち着いてる。こっちを窺ってる様子もねぇ。もう何もしてきやしねぇから安心しろ」
これは、半分嘘だ。
一之瀬自身、自分の妻の妊娠を知ったのは、あの記者会が開かれる数十分前。
それが、会見時にはマスコミに知れ渡ってんだから、一之瀬も驚きを隠せないでいた。
マスコミにリークしたのは、一之瀬の妻。
桜子に知らしめるために出た行動だと言うのは明白で、俺の我慢もそこまでだった。
俺達や桜子に、遠回しにでも関わってくるなら叩くまで。
全てが終わっても油断ならねぇ芽があるなら摘み取るつもりでいた俺は、一之瀬物産ごと叩けるだけの材料を、とうの昔に用意してあった。
叩けば幾らでも出たホコリ。
父親の政治家への賄賂を始め、不正の数々。
一之瀬が他に目を移しても仕方ねぇと思えるほど、我儘し放題で一之瀬を見下していた妻は、自分は棚上げで、結婚してもホストに入れ上げ、過去には不倫関係まであった。
それも一人じゃなく複数人。
それ等を材料に、いよいよ実行に移そうとしていた矢先、たまたまあきらが現れただけで、それがなくてもやるつもりでいた俺は、此処に来るまでに既に方は付けてある。
勿論、必要以上に表沙汰にすれば、つくしの怒りを買うのは目に見えてる。
あくまで交渉の材料に使ったまでだでだが、いざとなりゃ、いつだって表に出す準備はある。
とは言え、流石に一之瀬の妻も大人しくならざるを得ねぇだろうが。
だが、これらを桜子に事細かく話す必要はねぇ。
「一之瀬さんは幸せなんですね」
桜子が、ホッとしたように柔らかく微笑する。
「さあな。でも、前向いて歩きだしてんのは間違いねぇな」
「……良かった」
「一之瀬も言ってた。おまえと出逢えて良かったって。桜子がいたから、この仕事もやり遂げられたって、ありがとうと伝えて欲しいって頼まれてる。あいつ、スランプだったんだろ?」
桜子は静かに頷いた。
俺と仕事を組むと決まった頃から一之瀬は、今までにないスランプに陥ってたという。それを支えたのが、桜子だった。
だからこそ、桜子が支えた一之瀬との仕事を守り貫き、成功させたかった。
桜子の愛情に包まれた一之瀬は、桜子だったらどんなものを喜ぶか、そう考えたらアイディアがどんどん浮かんできたらしい。
そのアイディアが、今回一緒に手掛けたホテルには反映されている。
これはあきらには、訊かせらんねぇけど。
デザイナーとしての成功。一之瀬の頭には常にそれが一番にあったと言う。
その為に結婚したのかと問われれば、否定はしないと。
ただ、あの時だけは違った。
桜子といる時だけは、仕事さえ桜子の全てで染まり、桜子に逢って初めて穏やかに満たされる時間があると知ったと。
もし、愛という存在を知っていたら……。
もっと早くに桜子に出逢っていれば……。
記者会見の後、俺に近づきそう気持ちを漏らした一之瀬。
その一之瀬に、俺は短く口を挟んだ。
『んな、たられば話に意味持たすような生き方すんな。せめてこれから先は、桜子の為にもな』
『そうですね。桜子と出逢って愛と言う存在を知った自分は、少なくとも以前よりは不幸じゃない』
そう言って、一之瀬は俺に手を差し出した。
妻との間に子供を作った一之瀬が、一之瀬と言う枠に縛られることで罪を償おうとしたのか、自分の生きる世界に別の幸せを見つける勇気を持ったのかは、俺には分からねぇし、幸せなのかも分かるはずがねぇ。
全ては一之瀬が決めた道。
ただ言えるとすれば、
『産まれて来る子供には、自分の知っている愛情の全部を注ぎたい』
俺の手を強く握りしめ言い切った一之瀬は、間違いなく前へと一歩踏み出したに違いねぇってだけだ。
「有名デザイナーを復活させた。それだけで、おまえらが出逢った意味はあったのかもな」
俺の言葉に頷いたつくしも後に続いた。
「あの指輪は、一之瀬さんが出来る精一杯の愛情表現だったと思う。桜子を縛り付ける為じゃない。今度は、桜子が前へ進む番だよ?」
落ち着きなく、チラチラと桜子を見るあきらを余所に、桜子はバックからつくしが指摘した指輪を取り出し、過去を思い出すように、それをジッと見つめた。
「この指輪に込められた想いだけが、私の全てだったんです。
でも、いつからかこの指輪は、戒めになりました。こんな事をしでかした自分は、決して普通の幸せなんて望んじゃいけないのだと。もう誰にも想いを寄せてはならないと」
「そんな想いでそれを見てたのか」
ずっと沈黙を守ってたあきらが口を開く。
それは、桜子への問い掛けにも、ただ単に漏れ出ただけのたようにも聞こえたあきらの言葉に、桜子からの返事はない。
桜子を見つめるあきら。
声を出そうにも言葉が見つからない様子の桜子は、目を合せるにも躊躇いを感じてるのか、視線は手にした指輪の上を彷徨い続けたままで、その様子に、あきらは大きく息を吐き出した。
✢
「桜子?」
「……」
「俺が言った事覚えてるか? おまえに次会う時までにケリつけてくるって」
桜子の意識を完全に俺に向けるため、ハッキリとした声で言葉を繋ぐ。
漸く顔を上げた桜子は、揺れる瞳で俺を見た。
「婚約は解消した」
「え……」
「婚約って言っても写真でしか見てない相手だしな。お互い感情なんてないんだ。
その婚約も問題なく解消した。だから、俺の傍にいて欲しい。桜子、俺と一緒にロンドンに行ってくれないか?」
「えーっ!? ロンドン?」
固唾を呑んで俺達の行方を見守ってくれてた牧野が、桜子よりも早く反応し高い声を響かせる。
「あぁ、今度ロンドン支社に出向く事になったんだ。二年くらいの滞在になると思う」
驚いてる牧野や桜子に簡潔に伝える。
司は察してるだろうが、今は、多くを語る必要はない。
ロンドン行きは、婚約破棄した結果だった。
本来なら、世間への婚約発表と同時に専務から副社長に昇任予定だったが、それはチャラとなり制裁的な意味合いでの海外赴任となる。
相手の手前、婚約破棄の責任は形ある結果が望ましいだけに、これについての反論は勿論俺にはない。
慰謝料と共に、これで相手のささくれだった神経を緩和出来んなら、お安い御用だ。
但し、但しだっ!
桜子が、一緒に着いて来てくれなければ、お安い御用だなんて余裕かましてはいられない。
単なる苦行にしかならない。
十代ならいざ知らず、この歳からの数年を無駄に消費するのは、危険行為だ。
年頃の桜子が、突然現れるかもしれないどこの馬の骨とも分からんヤツに掻っ攫われでもしたら……。
その前に、桜子と離れるなんぞ、今の俺には到底無理な話だ!
「桜子頼む。一緒に付いて来て欲しい」
「……」
「俺の未来に、桜子の未来もあって欲しい」
「……」
「戒めなんていらねぇ! そんなのクソくらえだっ!」
感情が昂り声を上げた俺の前で、「美作さんが司化した」と認めたくない台詞をボソッと漏らした牧野は、その後、俺を援護するように言葉を続けた。
「桜子? もう自分に嘘はつかなくて良いんだよ? 素直になっていいの」
子供に言い聞かせるように、愛情含んだ優しい牧野の声に導かれ、
「……先輩」
涙を溢れさせた桜子は、覚悟を決めたように目をギュッと閉じ、そして再びその目を開けると、俺を真っ直ぐに見て言った。
「美作さん、ライター貸してもらえますか?」
何をしようとしているのか分かってしまうだけに、いや、出来るならそうして欲しいとも願うのに、一年間もそれを見て来た俺は、躊躇してしまう。
そんな俺に桜子は、決意を示すように力強く頷いた。
ポケットから取り出したライター。それを桜子へと差し出す。
白い掌に乗せ受け取った桜子が、細い指でライターの火を点した時───────。
「まぁ、後はお前たちだけでヤレよ!」
…………おい……おまえ。
今か? 今こんな時におまえは邪魔すんのか!?
空気を読めない発信元を辿り睨みを入れてみても、どこ吹く風。
我が道を行く、を迷いなく実行できるこの男は、片手で牧野の肩を抱き寄せ、口端を持ち上げた悪戯な笑みを溢している。
「もう俺達の役目は終わったろ。後は二人で好きにヤレ」
呆気に取られる俺達の前で、強引に立たされた牧野が、
「何で大事な場面で口はさむのよ! 少しは状況考えなさいってば!」
俺の代弁者如く喚いてみても、我が道男は訊く耳を何処かに置き忘れたのか、一人突っ走る。
「あ、そうだ。メイドもシェフも、つくしが帰しちまったからな。ベッドメイキングも料理も、あきら、おまえがやれよ?」
このヤロー、女の桜子もいるのに迷わず俺指名か!? 俺限定で命令か!?
しかも……。
「うーん、確かに桜子には……。でも、美作さんなら……」
って、代弁者だと思ってたおまえまで納得してどうするよ、牧野!
拾うポイント絶対に間違ってんだろ!
俺なら大丈夫的な顔してねーで、この大事な場面で俺様街道突っ走る自分の旦那を阻止しろっ!
それが出来ないなら、せめて大事な場面まで引き戻してくれ!
「つーわけだから、俺達は行くわ」
願いは届かず、牧野に救いを求めても叶わぬとなっては、絶対に司化してない、まともな俺が食い止めるしかない。
「待てって。この場面を邪魔してまで、一体、どこ行くつもりだ。雪だって降ってんだぞ。無理に動くな」
「ぁあ? 二人きりになれるとこに決まってんだろ。つくし公認で堂々と休み取れたんだ。これを有効活用して何が悪い。邪魔すんじゃねぇよ。お前らも、勝手に好きなだけのんびりしてけ」
食い止め効果はゼロに等しく、返って来たのは、さも当然とばかりの言い分。
一番大事な場面を邪魔されたのは俺の方で、それさえ気付いてもらえないなんて……。
折角の場面で味わった緊張から一変。脱力で肩を落とした俺は、だが、次の瞬間パッと顔を上げた。
聞こえてきたからだ。クスクスと笑う声が。
それは、火が消えたライターをテーブルに置いた、桜子からのものだった。
「ふふっ。分かりました。こちらの事は気にせずに! 料理も私が作りますから、先輩は道明寺さんに調理されちゃって下さいね」
この一年、見る事のなかった緊張が解けた笑顔で、桜子が冗談を言う。
「おぅ、あきらのこと頼むな」
「任せて下さい。夜はこれからですしね」
親指を突き出す司に、茶目っけたっぷりでウィンクを返す桜子にくぎ付けになる。
「……桜子?」
バカ面してたに違いない俺は、愛しい名を呼ぶのが精一杯で、
「慌てなくても、私の気持ちは決まってます。もうどこにも行ったりしませんから」
何もかもをふっ切ったように真っ直ぐな瞳に俺を映し、柔らかく穏やかに笑う桜子に、何度もコクコクと頷き返す。
これってOKってことで良いんだよな?
あの指輪もきっと─────。
「じゃあな。そこの腑抜けと仲良くな」
「道明寺さんは、ほどほどにしてあげて下さいね。先輩を壊さない程度に」
「あ、あたし、やっぱり此処に居たいかも……」
「うっせぇっ!」
「ぎゃーっ!!」
幸せに逆上せあがる俺は、一年の隔たりなど感じさせない三人の会話に入る余裕さえなくて。
肩に背負われ、拉致られるように連れ去られた牧野の姿も、ただ茫然と見送るしか出来なかった。
現金な俺は、さっきまでの思考を翻し、世話になった司達には悪いが、早く二人きりになりたいとさえ思っていた。
二人で過ごす長い夜。
何時間も掛け、俺の為に作ってくれた桜子の手料理が並び、目の前の料理の温かさが、直接俺の胸にまで浸透していく。
創作料理と言うカテゴリーでは収まりつかず、常識を覆した未知との遭遇的品々ではあったものの、俺は幸福感で満たされていた。例え、腹を壊したって構わない。
そして、夕食後。再現されるように桜子の手には、指輪とライター。
赤い炎を見ながら俺は、こいつを一生幸せにすると誓い、全てを消し去った桜子を、この腕に抱いた。

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